アトリエの中へ


私は、東健次の妻でありながら、ほとんどアトリエの中へ入ったことはありませんでした。


何故か、それはアトリエは東健次の精神世界であって、

私の様な不純物はたちどころに拒否されてしまうと思っていたからです。


35年の間、窓の外から、戸の外から、眺めていた世界、

その中へ一人で入らなければいけない日が、ついにきてしまいました。



6月の大雨の日、急にアトリエの中に入らなければいけない予感がしました。

それがなんなのか分からぬままシャッターを開くと・・・。

2.5リューベの大きな窯の屋根とエントツの部分から

滝のような水がザーザーと流れてくるではありませんか!!



窯には、これから焼くべき作品が8割ほど詰まっていて、

大切な作品に水がかかると溶ける!!と必死になり、その大きな窯にはしごをかけてあがり

エントツにビニールをかけ、大きなバケツに水が流れ込むようにしておきましたが

すぐに一杯になって、洗面器で汲み出し下のバケツへ移し、それを娘が外へ捨てに行くという

すさまじいバケツリレーをくり返しました。

小さな女の子が子ネズミのように大きなバケツを持って必死に走り回る姿も、

少しおかしくもありました。


そのうち雨も小降りとなり、あんなに元気をなくしていた二人に「しょんぼりしている場合じゃない」

と心の中でささやく何かが現れ、それがきっかけとなり、少しずつ前向きになれた気がします。


その後、7月16日に板金屋さんに屋根を修理してもらいました。



良子
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